2021年式ミルウォーキエイトエンジン車両へのチューニングについて

2021年式ミルウォーキエイトエンジン車両へのチューニングについて

本日は、弊社にも多くのお問い合わせをいただいている、「ハーレー2021年チューニング問題」についてお話しいたします。

 

2021年モデルが発表され、かれこれ半年経とうとしておりますが、2021年モデルのビッグツインはいつからチューニングできるのかと話題になっております。

なぜ2021年モデルではチューニングができなかったかというと、大きく2点の理由がありました。

まず一つは、

「データリンクコネクター」

が新型のものに変わったからです。

データリンクコネクターとは、チューニング用のパソコンと車体を繋ぐコードで、いわゆる4ピン6ピンコネクターの事です。

このコネクターが2021年のミルウォーキーエイトエンジン車から変わる為、

チューニングメーカーは対応するコネクターを開発するためにタイムラグが発生してしまいました。

その後、新型タイプのデータリンクコネクターが開発され、

この4月頃より弊社はじめ全国のチューニングショップに配布されたため、

まずは車両とチューニング用のパソコンを繋げられるようになりました。

 

もう一つの課題が少々厄介で、日本仕様や欧州仕様は、ツーリングモデルはヘッダーパイプの後部に1個、

ソフテイルモデルはサイレンサーの前部に1つずつ合計2個、O2センサーが増設されています。

 

この日本仕様や欧州仕様だけ、というのがネックで、この4月に新型データリンクコネクターが配布されたので

ノーマルマフラーのままチューニングするのであればすべてのO2センサーは取り付けられたままなので問題ありませんが、

マフラーを交換した場合には、増設されたO2センサーが接続場所を失うため取り外す必要に迫られます。

ツーリングモデルはO2センサーが増設されているヘッダーパイプは交換せず、サイレンサーのみの交換であればチューニング可能なのですが、

問題はサイレンサー部にO2センサーがついてしまったソフテイルです。

O2センサーを外せばもちろんトラブルコード(異常発生の信号)が出てしまいます。

そのO2センサー異常表示をキャンセルできるようにソフトを開発する必要があるのですが、その開発に少々時間がかかってしまったということです。

 

本国仕様もO2センサーが増設されているのであればテクノリサーチ社やダイノジェット社もすぐにでも対応するのですが、

本国仕様はO2センサーが2020年式と同じ状態のため、日本やヨーロッパからのフィードバックに頼るしかない状態であり、

そのため現在テクノリサーチ社やダイノジェット社では日本やヨーロッパのデータから一生懸命解析している状況です。

 

ただ、その開発も佳境との情報が入っており、早ければ6月頃にはテクノリサーチ社のフラッシュチューナーでチューニングをするショップでは

国内どこでも2020年以前の車両と同じようにチューニングできるようになる予定だそうです。

 

なので焦らなくても大丈夫!

 

もう少しお待ちいただければどこでも問題なくチューニングできるようになりますのでお待ちいただければと思います。

 

(本日現在の情報のため、変更があれば随時更新します)